シーズンイン!空に舞った虹色の自転車と飛んでいったポガチャル
Photo by Antonio Cinotti on flickr

いよいよ本格シーズンイン。今年は誰が主役となるか、意外なチームと本命たちと。少しの予感と高まる期待。2月から3月上旬の振り返り。

アルケアとインテルマルシェのロケットスタート


昨年UCIランク17位のアルケア・サムシックが、一時(2月22日)UCIチームランキングで首位UAEと並ぶ嬉しい誤算。キンタナが総合優勝2回とステージ2勝の大活躍でUCIポイントを大量獲得。かつてのグランツール総合優勝者なのだからこのくらいは当たり前だと言えばそこまでなのですが、どうしても盛り上がってしまうあたりこそ、キンタナがキンタナたる所以なのです。

もうひとつの注目チームは昨年は初勝利まで苦しんだインテルマルシェ。エースのギルマイやクリストフが期待に応える勝利を手中に収めると、その勢いそのままにポイントも量産。昨年経験した遠かった道のりをあっさりと消化した形です。タコ・ファンデルポールのドラマチックなジロ勝利から、ギアを一段変えた感のあるチームはワールドツアーに昇格してから2年目に突入。その旅路はまだまだ始まったばかりです。

UCI Zwift世界選手権


UCI公認のZwift世界選手権が今年も開催され、男子はZwiftアカデミー卒業生でアルペシン・フェニックス所属のジェイ・ヴァインが勝利。昨年の本大会優勝者であり東京オリンピックのローイング銀メダリストでもあるジェイソン・オスボーンが優勝かと思いきや、最後の数百mで猛烈な追い上げを見せて捲ったジェイ・ヴァイン。ロードレースさながらのオーストラリアチーム総力戦はじめ、最後まで見ごたえたっぷりのレースとなりました。女子はLoes Adegeestが、昨年勝者アシュリー・ムールマンを置き去り優勝。また日本から参戦した社会人ライダーも善戦。落車の怪我がないという点において外レースに対して圧倒的なアドバンテージを誇るEレース。守るべきものもあるけれどやっぱり追い込みたい、バーチャルライドはそんな社会人にもってこいの舞台です。

空に舞った虹色の自転車と、飛んでいったポガチャル


シーズン初めの盛り上がるレースの一つがストラーデ・ビアンケ。今年はマチューとワウト、そしてピドコックというオフロード3人衆が不在ながら、それでも豪華な顔ぶれとなりました。2年連続で現在アルカンシェルを着用しているのはアラフィリップなわけですが、派手な落車で虹色の自転車を空から降らせたと思えば、最終盤はアスグリーンの献身的なアシストを見せるなど、ジャージに負けない目立った走り。レース展開としてはポガチャルが残り60KMから独走を開始すると、そのまま追いつかれることなく優勝と容赦のない勝ち方をみせました。ちなみに2位はバルベルデ。ポガチャルさえいなければ彼が勝っていたわけですからこちらも脱帽です。

3つのワン・ツー・スリー


パリ~ニース第1ステージで、ユンボビスマがまさかの3人逃げを決めてラポルテ、ログリッチ、ファンアールトの順でワン、ツー、スリーフィニッシュ。そして第4ステージの個人TTでもファンアールト、ログリッチ、デニスの順でチームとして2度めのワン、ツー、スリーフィニッシュ。さらに総合優勝はログリッチと今大会のポディウムを文字通り席巻しました。

一方、同時期開催のティレーノ・アドリアティコではポガチャルが下馬評通りの圧勝。ポガチャルの力もさることながら、大幅に戦力補強を続けるUAEがチームとしても機能し始めている様子がうかがえました。

なおワンデーレースのTrofeo LaiguegliaではUAEのヤン・ポランツ、ユアン・アユソ、アレッサンドロ・コーヴィがワンツースリーフィニッシュを果たしており、ユンボとUAEが互いを意識して力を見せつけるかのような走り。絶対王者イネオスをチャレンジャーに変えた2チームが、今シーズンも台風の目となりそうです。

ポグログ、モホリッチ。スロベニアン連勝街道

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暫定エントリによれば、ポガチャルとログリッチの直接対決は、ミラノ~サンレモ(3月)→フレッシュ・ワロンヌ(4月)→LBL(4月)→ツール・ド・フランス(7月)とビッグレース目白押し。ポグログがはじめて揃ったミラノ~サンレモで優勝したのは、同郷のモホリッチ。ドロッパーポストを味方につけて、マチューやワウトをはじめとしたスプリント力のある選手達を命を削るようなダウンヒルで引き離しキャリア最大の勝利を手にしました。なお5位ポガチャル、9位トラトニクとあわせてトップ10に3人のスロベニアンがランクイン。

 

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