イギリスが誇る才器。19歳のピッドコックがミニ・サガンと呼ばれる理由。
Photo by James Giddins on Unsplash

ヴェルタ・ア・サンファンでワールドツアーデビューを果たした19歳、エヴェネプール(イヴェネプールとも)の活躍が光っています。

そのエヴェネプールに負けず劣らず世界が注目する天才少年が、実はイギリスにもいます。

トム・ピッドコック19歳。人呼んで「ミニ・サガン」。

ウィギンスのロード/トラック育成チーム"Team Wiggins Le Col"とイギリスお墨付きシクロクロス育成チーム”TP Racing”をかけもちで所属。

身長は、なんとたったの157cm。まさにミニ。

イギリスの将来を背負って立つと言われるピッドコックについてまとめました。

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生粋の自転車少年、ピッドコックの輝かしい実績

1999年の夏、イギリスのLeedsで生まれた少年の初レースは8歳の時。400mのスクラッチレースだったそうです。

それからずっと自転車に乗り続けてきたピッドコックは語ります。

僕はいつだって真剣だった。なぜってレースで勝ちたかったから。14歳以下のときだって、僕はトレーニングをしていた。両親はそんなに真剣になるなと心配してたみたいだ。

トレーニングじゃなくても自転車に乗ったよ。学校にはずっと自転車で通ってたし、BMXパークでトリックを練習したりね。ただ楽しかったからやってた。

トム・ピッドコック

地元のレースで勝ちを積み重ねたピッドコックが世界レベルで注目されるようになったのは3年前のこと。

怒涛の日々が始まります。

2016年 シクロクロスにおいて、ジュニアのイギリスチャンピオン、ヨーロッパチャンピオン、世界チャンピオンとタイトルを総なめに。

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2017年 個人TTジュニア世界選手権で優勝。パリ~ルーベのジュニアレースでも勝利をさらう。トラックでも才能を発揮し、スクラッチレースでジュニアイギリスチャンピオンとなる。

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2018年 直前で出場が決まったツアー・オブ・ブリテンで、強豪ひしめくなか総合17位。さらにシクロクロスのU23ヨーロッパチャンピオンの座を奪取。

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2019年 シクロクロスのイギリスチャンピオン(エリートカテゴリー)に輝く。今週末にはU23世界選手権に出場予定。

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…強い。まだ10代の選手の経歴とは思えません。

また、こうしてみると、シクロクロスを中心にはしているものの、その活躍の場はシクロクロスに限らず、ロードレースやTT、トラックと幅広いことがわかります。

多方面で才能を発揮するサガンと並べても、クイックステップのエヴェネプールと比べても、引けを取らない字面が並んでいます。

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ピッドコックがワールドツアーチームと契約を結ぶ日は近いのか?

過去には、シクロクロス出身の選手がワールドツアーレベルのロードレースでも成功を収めてきたケースは数多くあります。

例えば、シクロクロスにおいて3度世界チャンピオンとなったゼネク・スティバル。グランツールのステージ勝利や、パリルーベでの2度の2位など、最強チームクイックステップの要の選手として活躍しています。

ピッドコックがジュニアのパリ~ルーベで優勝していることを考えれば、彼が同じように活躍することは決して無理な話ではないでしょう。

また、2018年シクロクロス世界チャンピオンのヴァンアールトは、2019年3月からチームユンボ・ビスマで石畳系のクラシックを狙っていくと発表しています。

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ピッドコックに将来狙いたいレースがあるのか聞いたときの答えがまた秀逸です。

"I don't really have any targets like that. I think being talked about as the top guy is what I want to be, but that means winning races and doing it in a way that catches people's attention," he said. "Of course, [the WorldTour] is where I want to end up. It's just the time when I move to WorldTour, that's the only thing that needs discussion."

(抄訳:特定の目標は今の僕にはない。僕がほしいのはトップ選手の称号だ。それはつまり、レースでファンが興奮するような勝ち方をすることなんだ。もちろん、ワールドツアーのチームで最終的には走りたいと思っている。いつワールドツアーチームにいくのか、それだけが議論の必要なところだよ)

ピッドコックのこの言葉を、大胆に意訳してしまえばたぶんこうなるでしょう。

「できる、できないじゃない。いつするかだ。」

天才は、どこまでも天才だ。そう思わせてくれる強気な一言です。

最後に

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ᵀᴼᴹ ᴾᴵᴰᶜᴼᶜᴷさん(@tompidcock)がシェアした投稿 -

2年前、階段上りをしているピッドコックを発見しました。テクニックはすでに一級品です。

この記事を書いている今週末に開催されるシクロクロス世界選手権が、ピッドコックにとっては勝負の一番。

ワンダー・ボーイのこれからの活躍を見守りましょう。

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