
(2019年5月4日更新)
ネオプロのポガチャルがヴォルタ・アン・アルガルヴェで驚きの総合優勝。
昨年のツール・ド・ラヴニールのチャンピオンです。
JSPORTSの解説陣も何度も口にする「若手の登竜門、ツール・ド・ラヴニール」。
どんなレースか知っていますか?以下Wikipediaより。
ツール・ド・ラブニール (Tour de l'Avenir) は、フランスで行われる自転車プロロードのステージレース。Avenir とは「将来・未来」の意で、若手ロード選手が出場する大会である。1961年から開催され、1985年からは毎年9月に開催されている。現在では、UCIヨーロッパツアーのU23(23歳未満)の大会の一つになっている。
ツール・ド・ラブニール (Tour de l'Avenir) - Wikipedia
毎年9月に10日間ほどかけて行われ、ユーロスポーツの放送もされます。U23版ツール・ド・フランスとも呼べるでしょう。
どれだけの人材を輩出してきたのか調べたら、過去10年間のチャンピオンが逸材すぎたのでまとめました。
Contents
タデイ・ポガチャル(2018覇者)
「ベルナルほどではないだろう」という前評判を覆し、いきなりヴォルタ・アン・アルガルヴェで総合優勝を果たしたスロベニアの新星。
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エガン・ベルナル(2017覇者)
チーム・スカイで昨年鮮烈なツールデビューを果たした、現在若手再注目株といっていい22歳のコロンビアの逸材。ツアーオブカリフォルニアではティージェイ・ヴァンガードレンを下して総合優勝。次期グランツールチャンピオンとの呼び声が高い。
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デヴィッド・ゴデュ(2016覇者)
2018年のツール総合34位でフィニッシュした22歳のフランス人。
2019年はUAEツアーで総合3位、リエージュ~バストーニュ~リエージュで6位。ツール・ド・ロマンディではログリッチを下して第3ステージで優勝し、着実に力を伸ばしている。
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マルク・ソレル(2015覇者)
モビスター所属の25歳。2018年にパリ〜ニース総合優勝を果たしたスペイン期待の新人。
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ミゲル・アンヘル・ロペス(2014覇者)
今季はアスタナのエースとしてグランツールを走るコロンビア出身の25歳。2016年のツール・ド・スイスに総合優勝し、昨年のジロ、ヴェルタとともに3位に入った。
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ルーベン・フェルナンデス(2013覇者)
モビスターに所属する27歳のスパニッシュ。チーム内のスーパーエースたちのアシストとして動くことが多いため、今まで目立ったリザルトはない。
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ワレン・バルギル(2012覇者)
ネオプロ時の2013年、ヴェルタで区間2勝と大車輪の活躍をみせた27歳のフランス人。2017年には山岳賞とスーパー敢闘賞を獲得したことも記憶に新しい。昨年はいいところがなく、今年のパフォーマンスにフランスが注目する。
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エステバン・チャベス(2011覇者)
キンタナやウランとともにロードレース界にコロンビア旋風を巻き起こした29歳のコロンビアン。2016年にはジロ総合2位、ヴェルタ総合3位に加えて、ジロ・デ・ロンバルディアを制した。以降その勢いに陰りが見えているが、昨年のジロでは区間1勝と変わらない強さを見せた。サイモン兄弟とともにミッチェルトン・スコットを支える。
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ナイロ・キンタナ(2010覇者)
2013、2015年のツール・ド・フランスで総合2位、2014年ジロ総合優勝、2016年ヴェルタ総合優勝、2017年ジロ総合2位と、ステージレースで圧倒的な力を発揮し、フルームにただ一人山で互角以上の戦いを繰り広げる小柄なコロンビアン。チャベスと同じく、昨年は成績がやや停滞。29歳となった今年は復活となるのか。
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ロマン・シカール(2009覇者)
ディレクトール・エナジー所属の31歳。フランス人ではあるがピレネー山脈の麓にうまれ、ワールドツアーデビューもバスク人チームのエウスカルテル・エウスカディだった。エウスカルテルの解散に伴いユーロップカーに移籍した2014年のヴェルタで13位、2015年は15位。総合系の選手としてまずまずな成績を残すものの、目立ったリザルトは未だない。
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最後に
ネームバリューありすぎ。登竜門の名に余りある実績のある選手ばかりです。
一方で、その全員が全員エースとしてその後も活躍できるわけではない、という点にもこの世界の厳しさを感じます。
U23日本チームも送り込まれているこのレース。今後も要注目です。