「トラック競技最高のエンタメ」6日間レース。ビール片手に爆音BGMの中お祭りレース観戦はいかが?
Photo by Matty Adame on Unsplash

6日間レース(Sixdaysシリーズ)をご存知でしょうか。

ロードレースのオフシーズンに行われ、DJが音楽をガンガン鳴らしながら会場にはMCによるハイテンションなレース実況が流れビール片手に楽しめるトラック競技のレース。「トラックレースの華」「トラック界のパリピイベント」と呼ばれることもあるお祭り的イベントです。

先日行われたロンドン6日間レースではカヴェンディッシュとビビアーニのマッチアップが地元イギリスの観客を沸かせました。

いつ誰がこんな企画をおもいつき、どのように進化してきたのか?長い歴史を持つ6日間レースの歴史を振り返ってみました。

スポンサーリンク

起源は1600km(!)個人TT。薬物乱用を背景に生まれた二人一組のマディソン種目

Embed from Getty Images
(あのウィギンスがカヴェンディッシュとペアを組んで引退レースに選んだのもロンドン6日間レース)

1878年、ロンドン北部のイズリントンという街で1000マイル(1600km)を6日間で走破する賞金レース開催された。(1600kmといえば、青森から山口までの本州縦断の距離とほぼ同じ。それをトラック内をぐるぐるしながらこなすのだからただ事ではない)このレースではDavid Stantonという選手が1日18時間、6日間連続で走り続け優勝し賞金を手にしたという。

その後、この過酷なレースはアメリカへと渡り、ニューヨークはマンハッタン、マディソン・スクエア・ガーデンで徐々に盛り上がり始めることとなる。しかし、不眠不休(!)で走り続けるため、その疲労と戦うために薬物乱用が多発。競技の公平性を期し、選手の体調管理が考慮されたことから”ハンド・スリング”と呼ばれるバトンタッチで有名な二人一組のチーム戦「マディソン」が生まれた。

その後、賭け事好きな文化とあいまってアメリカで成功を収めた6日間レースはヨーロッパに「逆輸出」され、マディソンをメインとしながらも様々な種目が文字通り6日間に渡って行われるイベントへと進化していった。

”Six Dayシリーズ”として生まれ変わった6日間レース。より国際的なエンタメに。

Embed from Getty Images
(ロンドン6日間レースでは短距離個人種目に日本から競輪選手の小原佑太が招待出場、国際化に力を入れる)

特にオランダ、ベルギー、ドイツではサッカーのリーグ中断期間のエンタメとして大きな盛り上がりをみせ、特にドイツでは1シーズンに常時5〜6レースが行われていたという。

しかししばらくすると、フランス・パリやイタリア・ミラノ、そして発祥の地であるアメリカ・ニューヨークでは人気に陰りが出始め、ベルギーでも同じくロードレースのオフシーズンに行われるシクロクロス人気に押され、ヨーロッパ各都市で次々と開催休止が相次いだ。

そこで6日間レースを再び盛り上げようと2015年に始まった試みが、自転車競技イベントのプロモーティング会社、Madison Sports Group(MSG)によるSix Daysシリーズ。一年目は地元の活躍で大成功に終わったロンドン五輪会場のLee Valley Velodromeから始まり、その他にもドイツ・ベルリン、デンマーク・コペンハーゲン、オーストラリア・メルボルン、イギリス・マンチェスターと世界を回り、オーストラリアのブリスベンで幕を閉じた。

その後も新たな開催地を開拓し続けるSix Dayシリーズは、オランダのロッテルダムやアムステルダム、スペインのマヨルカ島、そして2019年3月には初のアジア開催として香港にも進出している。

また、今まで男子のみだった競技に女子競技も導入。現在行われている競技は、マディソン、エリミネーション、デルニー、200mTT、ケイリン、そして女子オムニアムなどである。

10月22〜27日にかけてロンドンで開催された初戦。次に開催されるのはベルリンの地で、1月23-28日の予定。マンチェスター、ブリスベンと続く。

最後に-自転車レースはクレイジー

Embed from Getty Images

1000マイル個人TT。。。笑

ツール・ド・フランスも然り、6日間レースも然り。自転車レースとは、クレイジーな人たちが「クレイジーなことしようぜ!」と始まった、本質的にクレイジーなイベントなのかもしれません。

何はともあれ、6日間レースは結果そのものよりも「盛り上がる瞬間」をとても大事にした最高のエンタメです。パリピなあなたも、パリピじゃないあなたも、トラックに繰り出してみてはいかがでしょうか。チケットは公式HPから(断じてステマじゃありません)

参考ソース

スポンサーリンク

Twitterでもタイムリーにつぶやいてます