来年にむけてニューバイクが欲しいなぁと思ったので、文字に起こしてみたら幸せな気持ちになった。
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季節はオフシーズン。観るメインの人も乗るメインの人も、来年にむけてニューバイクが欲しいなあと思い始める季節です(そんなとことない)。ということで今回はChariyorum執筆者が次に買うバイクを考える記事。興味がないとは言わせません。

…嘘です。どうでもいいもんね、という方は他の記事に飛んでいただくか、そっとブラウザを閉じていただければと思います。

いったい私はあの自転車が好きだ。

いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錘形の恰好も。

私は今、何が欲しいのか?「デキる社会人は結論から話す」とよく言われるので、ずばり結論から言いましょう。

MTBとTTバイクと、それから新しいロードバイクが欲しい。……( ゚д゚)ハッ!オカネタリナイバショタリナイ

それでは、それぞれの物欲を紐解き、私は何を今考えなきゃいけないのか優先順位をつけましょう。もっと考えなくてはいけない問題が君にはあるのでは?というツッコミは受け付けますが、保留して話を前に進めます。「何かが欲しいなら、そんな物を買う余裕なんてないというのではなく、どうしたら手に入るのかを考えるべきだ」というような趣旨のことを偉い人が言っていたので、所謂オカネタリナイバショタリナイ問題についてはスルーして、全て買うという前提で進めます()。

なぜそれが欲しいのか?と考えてみましょう。

①なぜMTBがほしいのかというと、走れる範囲が増えるから+楽しいから。シクロクロスバイクとグラベルバイクも欲しいのですが、範囲が一番広がるのはMTBなのでひとつに絞りました。我ながら偉い。

②なぜTTバイクがほしいのかというと、趣味なりに一番出てるイベント数多いのがトライアスロンだから。ロングメインで出るならバイクパート重要ですし、絶対タイム速くなりますし、それにほら、それっぽいじゃないですか。

③なぜ新しいロードバイクがほしいのかというと、新しいのが欲しいから。もうね、新しいモデルとか出ると欲しくなるんですよ()。

トヨタの現場では、問題が発生した際に5回の「なぜ?」を繰り返し根本的な原因をみつけることは有名です。この件についてももう一回か二回くらい「それはなぜ?」と切り込めば深い話ができそうですね。なぜあなたには物欲があるのか、ですと…?浅く考えたい今回はスルーします。

次に考えたいのはどんなバイクが欲しいのか?何を基準に選ぶのか?です。

それにしても心というやつはなんという不可思議なやつだろう。

始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛んで来たとみえて、私は街の上で非常に幸福であった。あんなに執拗かった憂鬱が、そんなものの一顆で紛らされる――あるいは不審なことが、逆説的なほんとうであった。それにしても心というやつはなんという不可思議なやつだろう。

①どんなMTBが欲しいのか。別に本格的にレースに出るわけでもなく山遊びがしたいだけなのでイイものを買う必要はありません。かといって20kgとかスーパーヘビーな自転車で遊んでも苦行になってしまうので、それなりに軽くて扱いやすくて、かつ丈夫なものが良い。つまり安くて良いモノが欲しいんだなということになります。

②どんなTTバイクが欲しいのか。レースにせっかく出るならスペックも拘りたい。だけど使い勝手は良くないから気軽なサイクリングでは乗れない。そしてあんまり高いモノを買ったとしても豚に真珠になることは目に見えている。あまり使わないけどそれなりに良いのが欲しいなら、選択肢は一つ、コストとパフォーマンスのバランスが良いもの、つまり安くて良いモノです。あれ、どっかで聞いたことありますね。

③どんな新しいロードバイクが欲しいのか。…難しいですね。とにかく何かしら欲しいことだけは確かなんですけど。

ここではっきりしました。私が今、最も真剣に考えなければいけないのは「どんな新しいロードバイクが欲しいのか」です。いや、もう理由みるに明らかに新しいロードバイクいらないだろう、という批判は右から左に受け流します。

一般的に私たちが自転車を選ぶ際に決め手となるのは、価格性能見た目アフターサポートなどです。性能については、重量、空力、駆動効率、耐久性などなど、さらにいろいろな要素があります。トップを目指すなら性能重視でしょうし、初心者であれば価格とアフターサポート重視、おしゃれさんなら見た目重視となるでしょう。

では、トップを目指しているわけでもないのに自転車歴だけはやけに長く、特におしゃれでもない人間はどうすればいいのでしょうか。

そうです。で決めるのです。

普段の何気ない情報収集の中から「なんかこれよくない?」みたいな直観で決めるのです。ただし、ほぼすべてのプロダクトは「なんかこれよくない?」と思わせる要素を持っていたり、そう思わせる売られ方をしています。作らないと売れませんが、売れないと作れないのです。毎回「いいね!」と反応してしまうと、気づいたら「あれれ自転車が20台もあるよ、びっくり!」みたいなことになってしまうので気をつけないといけません。ざっくりした大方針くらいはあったほうが良い。

…ということで、方針決めました。

「購入後10年間、ずっと愛着をもって使える渋いモノ」。しっくり来た。

ちなみにこれが私にとって何を意味するかということを以下にまとめました。

  • 価格は高くてOK。
  • 性能も高いほど良いがそこまでこだわらない。ただし耐久性は重視。
  • 時代が変わっても「これは変わらず良いよね」と思える何かがあるかを重視。
  • メンテナンスはしっかり。

なにがさて私は幸福だったのだ。

つまりはこの重さなんだな。―― その重さこそ常づね尋ねあぐんでいたもので、疑いもなくこの重さはすべての善いものすべての美しいものを重量に換算して来た重さであるとか、思いあがった諧謔心からそんな馬鹿げたことを考えてみたり――なにがさて私は幸福だったのだ。

MTB、TTバイク、ロードバイク。すべてのニューバイクの購入方針が決まりました。来年になったら言ってること変わってるかもしれません。すぐに買うとも限りません。…という無意味な言い訳を以って本記事の結びとしたいと思いますが、なにがさて私は満ち足りた気分なのでございます。

 

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