カンペナールツがTTでバイザーをつけないのは顔が○○だから?
Photo by Granada on Wikimedia Commons

アワーレコード保持者のTTスペシャリスト、ヴィクトール・カンペナールツ。彼がTTのとき、普通はつけるバイザーをほとんどつけない理由を探りました。結論からいうと「バイザー付けないほうが空力良いから」らしいです。

バイザー付けないカンペナールツ

TTでは空力を良くするためにヘルメットにバイザーをつけて走るのが一般的。
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…ところがカンペナールツはバイザーをつけません。

アワーレコード達成時も。
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ステージ優勝した2019ティレーノアドリアティコでも。
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3位に入った2018世界選手権でも。
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チームが変わった2020年のパリニースでも。
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「バイザーないほうが空力が良いし、涼しい」

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(2019年2勝のうち1勝はロードレースだったがサングラスはなし)

なぜか?という質問に、アワーレコード達成時のインタビューでカンペナールツはこう答えています。

"As opposed to [Lotto Soudal teammate] Tiesj Benoot, who is faster with a visor, my aero performances improve without one," Campenaerts said. "On top of that, it offers me better cooling conditions, because you lose a lot of heat through your head."
(元)チームメイトのティシュ・べノートはバイザーがあったほうが速いんだけど、自分の場合はないほうが空力が良いんだ。それにバイザーがないほうが熱が抜けて涼しいからね。

これは…あやしい(笑)。われわれギークな自転車乗りの間では、やや流線型の顔をした人をさして「彼の顔は空力がよさそうだ」という(部外者からしたら何も面白くない)冗談を言って盛り上がるのが定番なわけですが、もしこれが本当であれば「空力の良い顔は実在した。その顔の持ち主はアワーレコードホルダーだった」ということになります。

「長袖との空力の違いは限定的だから、半袖で涼しくするほうが好き」

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もう一個気になるのは、長袖ではなく半袖をチョイスしがちな点。2018ツール覇者ゲラント・トーマス(上画像)のように、真夏でも長袖をチョイスする選手が少なくない中、カンペナールツは寒いレース以外ではほぼ半袖を着用、グローブもしていません。

"The aero difference with long sleeves is really limited," he explained. "Again, I preferred to choose optimised cooling conditions in temperatures of around 30°C<略>"
長袖との空力の違いは限定的。30℃くらいの気温だったら涼しくするほうが好きだ。

暑いと確かにパフォーマンス落ちますから、トレードオフで空力ではなく涼しさを選んだということでしょう。同じ理由でグローブもしないようです。ローハン・デニスも2019世界選手権優勝時は半袖、ウィギンスもアワーレコード樹立時は半袖だったようなので、これは納得です。

ここで「半袖のほうが空力が良かった」とか言ってくれれば「ただの暑がりじゃないか」と”バイザーないほうが空力良い説”を一蹴できたのですが、妙な信憑性を帯びてきますね。データは残念ながら見つからなかったので、真実は本人のみぞ知るのですか。

おまけ:サウナはじめました。

暑さといえば、カンペナールツ、ロックダウンで時間を持て余したのか「パフォーマンス向上のため」自宅にサウナを作ったそうです。

その後、壁をビニールから木材にアップグレードしていい感じに。

反射シートを中に張って完成!

カンペナールツによれば、ある実験にてサウナに日常的に入ったグループと入らなかったグループを比較したところ、サウナに入ったグループは暑い条件下だけでなく寒い条件下でもパフォーマンス向上が観察されたんだとか。とにもかくにもトレーニングorレース後の温泉とサウナは至福です。温泉行きたい。。。

参考ソース

 

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