27歳プロデビューの遅咲きの大輪。新世界女王アネミエク・ファンフルーテンは元サッカー選手だった
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世界選手権2019。女子エリートでアネミエク・ファンフルーテンが全行程150kmのうち100kmを逃げ切り。歴史に残る大逃げ勝利となりました。

このファンフルーテン、23歳まではサッカーをしていたらしんです。元サッカー選手といえば、今最も注目を浴びている若手選手の一人であるエヴェネプールを連想させます。

しかもプロデビューはなんと27歳。若くしてピークを迎える選手も多い中でこれは異例の遅さと言っていいでしょう。そんな遅咲きの大輪、ファンフルーテンのキャリアを辿ってみました。

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サッカー選手が自転車をはじめた理由

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23歳までサッカーをしていたファンフルーテンが自転車に転向したきっかけは膝の怪我。この怪我によりサッカーができなくなってしまった彼女は体を動かすために自転車にのりはじめた。

競技ライセンスを手にしたのは2007年で、2008年には学生世界選手権で早速2位に入り才能の片鱗をみせる。

翌2009年にはそのポテンシャルを買われ、生きる伝説マリアンヌ・フォスのチーム”DSB-Bank-Nederland Bloeit”でプロデビュー。ファンフルーテンは、すでに27歳になっていた。

ファンフルーテンの名を女子自転車界に轟かせたロンド勝利

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2011年、プロデビュー3年目でロンド・ファン・フランデーレン(ツール・ド・フランドル)勝利し、女子自転車界で彼女の名前を知らない者はほとんどいなくなったと言っても過言ではない。シーズン3勝を挙げたこの年に続く2012年には「世界選手権よりも厳しい」と呼ばれているオランダ選手権ロードレースで勝利し、TTでも2位と怒涛の結果を残し年間で8勝をマークしている。

その後も年々成長を重ねたファンフルーテンが2019年までに積み重ねた勝利数は66にものぼる。

2017年、34歳にして初の世界タイトルを手にした彼女は同種目で連覇を達成。さらに年間を通して最大のステージレース「女性版ジロ・デ・イタリア」ジロ・ローザでは2018、2019年とこちらも連覇を達成し、36歳になった今も過去の自分を超え続けている。

止まらない成長と終わらない旅路。

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そんな上り調子でむかえた世界選手権。ご存知の通り驚きの100km一人逃げを決行し、そのままゴールに飛び込み初のロードでのアルカンシェルを獲得。英メディアCycling Weeklyはmammoth solo(マンモス級の一人逃げ)と称し、彼女自身はこう語る。

“I thought my national coach would say ‘this is stupid, stop and wait for that group’, but she said ‘no it’s super good for us, continue.’
“I was thinking today that maybe I can write history by winning with 100km solo. I was thinking it’s not possible, but if it’s possible, it’s epic.”

拙訳:ナショナルチームのコーチは「そんなバカなことはやめて集団に戻れ」というと思ったのに、彼女は「いいね、そのまま行こう」と言った。100kmの一人逃げを決めれば歴史に名を刻めると思いながら走っていた。不可能だとも思っていたけど、もし可能ならそれはとんでもないことだとも感じていた。

2位のファンデルブルッヘン、6位のマリアンヌ・フォスともに最強の布陣で挑んだオランダによる「チームの勝利」といっていいが、ファンフルーテンがアルカンシェルにふさわしい女王であることにもまた、誰も疑問は挟まないだろう。

先週37歳の誕生日を迎えたばかりのファンフルーテンは、もう女子選手として取るべきタイトルを総なめにした感もある。もし足りないタイトルを強いてあげろ

最後に

そういえば、女子オランダチームが東京オリンピックのテストイベントに合わせて来日してましたよね。この間開催されたMTBテストイベントも盛況に終わり、いよいよ盛り上がってきた感のある東京オリンピック。うん見に行こう。

参考ソース

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