未だ最強を誇る39歳、アレハンドロ・バルベルデのヴェルタ13勝を写真で振り返る。
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39歳にして現・世界チャンピオン。スペインの英雄、アレハンドロ・バルベルデが2019ヴェルタ・ア・エスパーニャの第7ステージを制しました。振り返られずにはいられない、そんなバルベルデのヴェルタ全ステージ勝利を写真とともに。その数は、なんと13にのぼります。

2003年第9S ヴィエージャ〜ポルト・デンヴァリラ

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アマチュア時代から「無敵(Unbeatable)」と恐れられていた神童は2002年、22歳のときケルメでプロデビューしました。その翌年2003年のヴェルタではファッサボルトロのダリオ・フリーゴ、当時猛威を奮っていたバネスト.com勢を退けてステージ奪取しました。

2003年第15S ヴァルデペニャス〜ラ・パンデラ

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同年のヴェルタで早くも2勝目。総合でも3位に入る怪童ぶりを発揮します。

2004年第3S ブルゴス〜ソリア

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出場2回目となる2004年には第3Sで集団から抜け出して勝利を攫いました。総合は4位でした。

2006年第7S レオン〜アルト・デ・ラ・コベルトリア

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2005年にバルベルデはツール5勝のレジェンド、インデュラインが所属していたチームとしても有名なバネストに移籍。アルデンヌクラシックで勝利を重ね、ツールでも活躍します。2006年に出場したヴェルタでは、本格山岳ステージで再び独走勝利。サストレ、ブライコビッチ、ベルトラン、ヴィノクロフなどをゴール直前で引きちぎりました。総合は2位。

2008年第2S グラナダ〜ハエン

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平坦ステージで並み居るスプリンターを抑えて逃げ切り勝利。総合は5位でした。

2009年第19S アヴィージャ〜セゴヴィア

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山岳ステージにて、エヴァンスやモレーノなどとの少人数スプリントで2位(ファンホセコーボの失格により繰り上げ勝利としてカウント)に入りました。念願の、そして自身キャリア唯一のグランツール総合優勝もこの年に手にしています。

2010年から2011年、レース出場停止

バッソを始めとする他のたくさんの選手と同様「オペラシオンプエルト」で摘発され出場停止処分に。この件について、バルベルデは今でも多くを語りません。謹慎処分中、30〜31歳と選手としては脂が乗り切った時期だったバルベルデは、来る復帰シーズンに向けて黙々とトレーニングを積んでいました。

2012年第1S パンプローナ〜パンプローナ

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出場停止処分明けの2012年、バルベルデは大車輪の活躍を見せます。まず、第1SのチームTTで勝利。

2012年第3S ファウスティーノV〜エイバール

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続いて第3Sでも早速2勝目。ホアキン・ロドリゲスとのマッチアップで僅差の勝ち星でした。

2012年第8S リェイダ〜アンドラ

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さらに第8Sでコンタドールとロドリゲスをスプリントで下して3勝目。最終的な総合順位でも当時最強のコンタドールに次ぐ2位に食い込み、出場停止復帰後も変わらぬ強さをアピールしました。

2014年第1S ヘレス・デ・ラ・フロンテラ

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2014年には再び初日のチームTTで2年前を彷彿させるステージ勝利。

2014年第6S ベナルマデナ〜ラ・ズビア

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更にクリス・フルームやコンタドール、ロドリゲスを下して山岳ステージを奪取します。最終総合成績も3位に入ります。

2015年第4S エステポナ〜ヴェヘル・デ・フロンテラ

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2015年の急坂ゴールでは、サガンやモレーノを下し最後の坂を誰よりも早く駆け上がりました。総合は7位。

2018年第2S マルベーリャ〜カミニト・デル・レイ

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昨年38歳になったバルベルデは、クウィアトコフスキーと競り合い中級山岳ステージを制します。

2018年第8S リナレス〜アルマデン

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更に、サガン、ヴァンポッペルというスプリンターを下して集団先頭ゴール。総合は5位という安定感。

2019年第7S オンダ〜マス・デラコスタ

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そして今年、昨日のステージ。39歳とは思えない力強い加速でログリッチェ、ロペス、キンタナを引き離しました。

総合成績まとめ

参考までに、今までの総合順位は、、

2003 3位
2004 4位
2005 不出場
2006 2位
2007 不出場
2008 5位
2009 優勝
2010 出場停止
2011 出場停止
2012 2位
2013 3位
2014 3位
2015 7位
2016 12位
2017 不出場
2018 5位

ドーピングに揺れてきた自転車界とまさに文字通り苦楽をともにしてきた39歳の男の目には、今何が見えているのでしょうか。若い頃はアンチも一定数いたイメージのあるバルベルデですが、最近はただ純粋にリスペクトしている人が増えているように思います。

 

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