ジロ19S復活勝利のエステバン・チャベス。カラフルなシューズの裏話
Photo by Sharon Pittaway on Unsplash

体調不良による長期戦線離脱を乗り越え復活勝利で世界中のサイクリングファンを泣かせたコロンビアン、エステバン・チャベス。

そのドラマもさることながら、今回のジロで話題になったのが彼のカラフルなSIDIのシューズ(SHOT)です。

どこみてもこんなカラーリングのSIDIシューズ売ってないので、その秘密に迫ってみました。

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自らが立ち上げた子供/若者支援のプロジェクトがモチーフ

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今年のジロ、活躍前から話題になったチャベスのシューズ。カラフルな色使いが華やかでひときわ目を引きます。

実はこのシューズ、ただ目立ちたいから履いてるわけではありません。

彼がこのペイントシューズで走る理由とは、自らが立ち上げた子供・若者支援のプロジェクト”ファン・エステバン・チャベス”のPRのため。

現在は3つのプログラムを進行中です。その3つを簡単にご紹介。

The​ Gran Fondo Esteban Chaves​(背骨や関節の奇形症状を持つ子どもたちへの手術支援)


一年に一回、チャベスは母国の基金Fundacion Cardioinfantilと共にクラウドファンディングを募っています。目的は背骨や関節の奇形症状を伴うorthopedicという病に罹りながら、資金不足などにより手術が受けられない子どもたちを支援すること。この病にかかってしまうと、子どもたちは遊ぶことも書くことも、そして歩くことさえもできません。

チャベスは数日間意識を失っていた2013年の大落車の経験から、こんなことを思うようになったと語ります。

I have always been grateful to life and the opportunities it has given me, a few years ago, I suffered a serious accident during competition and I got recover against the odds. Now I want to give back to life some of the joy I have received.

2019年だけで、約500人の出資者からCOP $ 155.653.964(約500万円)の資金をあつめ、12人の子どもたちの手術が成功しています。

The Team Fundación Esteban Chaves(コロンビア国内の若者を選抜育成するジュニアチーム)​

Being a good cyclist is meaningless without being a good person!(まず良い人間でなければ、良い自転車選手であることになんの意味もない)

そんなスローガンを掲げるFundación Esteban Chaves Cycling Teamはチャベス自身が大事にするバリュー「楽天主義、忍耐、規律、友情」を礎に、サイクリングを通して若者の人間力を高めようと立ち上げられたジュニアチームです。毎年1月、18人のチームメンバーを4週間に渡る選抜試験で選びます。候補者はコロンビア国内各地から500人ほどが集まるそう。

I would not like to hear any young talent saying he could not make their dreams come true because nobody gave him a chance.

The Clásica Esteban Chaves(プロを目指す若者向けにコロンビア首都ボゴダで行われるステージレース)


ボゴダで8月に行われる、プロ選手になるのを夢見る若き選手たちのためのステージレース。15-16歳、17-18歳、女子に分かれて行われ、コロンビア自転車競技連盟の公式カレンダーに組み込まれている4ステージの本格的なレースです。

ペイントしたのは、ジョージ・ベネットのパートナーでもあるケイトリンさん

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もうひとつの豆知識。

この素敵なペイントを施したのは、NZ出身のトップ選手ジョージ・ベネット(ユンボビスマ所属)のパートナーで、カスタムシューズ・ペインターとして活動もするケイトリン・フィードラーさん。自身もランニングや自転車を楽しむスレンダーな女性です。

パートナーであるジョージ・ベネットのシューズのカスタムペイントはもちろん、様々な業界人や選手のペイントを手がけている様子。

下記のInstagramは昨年のジロ前に投稿されたもの。コロンビア出身なのに、おそらくオーストラリアをモチーフにユニオンジャックをあしらわれたデザイン笑。所属チーム、ミッチェルトン・スコットのホームであるオーストラリアなのでしょう。

ちなみにこちらは彼女の過去の作品群です。オフィシャルHPに掲載された模写もほぼ写真かと見間違うほどのクオリティだし、ケイトリンさん只者じゃない。

 

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最後に

感動しましたね。もう、泣きそうでしたね。

チャベスがTVで魅せる表情や言葉は、ひねくれてしまった私には眩しく感じてしまうほど真っ直ぐで、そんなところが彼のドラマに人が心を動かされる理由のひとつなのかもしれません。

おめでとうチャベス。

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