抜群のスキルと驚異の追い込みが武器。MTB出身のトッププロロード選手6人まとめ
Photo by Tim Foster on Unsplash

リエージュ~バストーニュ~リエージュは春先のレースで好調を維持し続けたヤコブ・フルサングが優勝。初のモニュメント勝利です。ラスト5kmの下り、後輪が滑り「あわや落車か?」というシーンを見事なハンドルさばきで切り抜けてフィニッシュラインまで駆け抜けました。見事なバイクコントロールはさすがプロといったところ。

しかも何を隠そう、フルサングはMTB出身なのです。冷静なリカバリーにも納得。サガンといいファンデルポールといい、オフロード出身者の活躍が目立つ最近のロードレースシーンですが、オフロードで鍛えられるハンドリングスキルはもちろん、常にフルガスでもがき続けるMTBのクロスカントリー競技で備わった力は、ロードレースでも十分に通用するようです。ということで、歴代のMTB出身トッププロ選手をまとめました。

カデル・エヴァンス(42、2015年に引退)

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レイモン・プリドールと同じく「永遠の2番手」と呼ばれ続けたが、キャリア終盤にツール総合優勝と世界選手権優勝を力づくて勝ち取った苦労人。ロードレースのプロデビューは2001年ですが、それ以前のキャリアはほぼMTB一色でした。1998-1999年MTBのUCIワールドカップシリーズ総合優勝世界選手権U23で2位を2回、シドニー五輪7位などが主なMTB時代の戦績。
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ライダー・へシェダル(38、2016年に引退)

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2012年にホアキン・ロドリゲスとの死闘を演じてジロ制覇。カナダ人として初めてグランツールを制しました。2001年MTB世界選手権U23で2位2003年MTB世界選手権エリートで2位といった戦績を引っさげ、USポスタルで2004年にロードレースデビューを果たしていいます。
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ヤコブ・フルサング(34)

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今日の主役、フルサング。2足のわらじ状態で走っていた2008年にデンマーク1周で総合優勝したことを契機にサクソバンクでロードレースに完全転向。2007年のMTB世界選手権U23優勝、2008年の北京五輪25位などの戦績を残しています。

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ペテル・サガン(29)

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皆さんご存知サガンもMTB/シクロクロス/ロードレースの3足のわらじからロードレースにシフトした選手。アマ時代の2008年にはMTB世界選手権・欧州選手権のジュニア部門で優勝。同年のシクロクロス世界選手権ジュニア部門でも2位に入っています。2010年にキャノンデールでプロデビューを果たしてからの活躍は説明するまでもありません。

©Rob Jones(www.canadiancyclist.comより引用)

華麗なテクニックを動画でもとくとご覧あれ。

マチュー・ファンデルポール(24)

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現役でMTB/シクロクロス/ロードレースの3足のわらじを言わずとしれた今の「時の男」。2017年はMTBマラソン世界選手権で4位。2018年はMTBワールドカップシリーズ年間総合2位に加え、世界選手権でも3位に入っています。建前上の「本業」シクロクロスでの実績に加え、今年の春先のロードレースでの活躍を鑑みると、もはや人のなせる業とは思えません。
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エガン・ベルナル(22)

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既にツアー・オブ・カリフォルニアやパリ〜ニースと一流ステージレースの総合優勝を手にしている「次世代のグランツール・チャンピオン」との呼び声高いベルナルもMTB出身です。2014年と2015年のMTB世界選手権ジュニア部門で、2年連続で銀メダルを獲得。その後2016年にアンドローニ・ジョカットーリにてロードレーサーとしてプロデビューを果たし、2年もたたないうちにロードレース界の表舞台に出てきました。

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