吉報が飛び込んできました。

NIPPOをスポンサーに持つ日伊合同チーム、NIPPOヴィーニファンティーニがジロへの出場権獲得です。

現在アルゼンチンで行われているブエルタ・ア・サンフアンの第2ステージ上りゴール、強豪に混じって10位に食い込んだ中根選手の活躍は記憶に新しいところ。

世界のトップシーンでもがく、NIPPOヴィーニファンティーニ所属の日本人選手についてまとめました。

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初山翔/はつやま・しょう(30)

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不安はなかったですね。日本で十分に経験や知識を身につけてきましたし、もはや同じミスを繰り返さない自信もあります。あの後、自分なりにやってきて、自分の中に染みついているやり方というのがあって、それで問題ないだろうと思ってます。もちろんレースのレベルが上がるわけですから、前回とは違う問題は出てくるでしょう。でも同じミスは繰り返しません。

2011年、宇都宮ブリッツェンでプロデビュー。

2013年にはブリヂストンアンカーに移籍。

2016年には西薗良太との強力な連携により悲願の日本チャンピオンタイトルを獲得する。

その後、2018年にNIPPOヴィーニファンティーニに移籍し、初出場したクラシックレース・ミラノ〜サンレモでは250kmほど逃げ続けた。

ティレーノ~アドリアティコやツール・ド・スイスなど、ワールドツアーレベルのステージレースで完走を果たす。

伊藤雅和/いとう・まさかず(30)

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なんとなくふっきれたんです。左大腿骨を骨折して以来、そのケガをずっと自分の中でひきずってきました。自転車もあんまり楽しめなくなっていたんです。でも、右も折ってしまったことで、逆に思ったんですよ。「自転車競技をもうあと何年続けられるのか分からないんだから、最後にもう一回頑張ろう。もっと楽しく自転車に乗ろう」って。おかげでチームに対する不安も吹っ切れたのかもしれません。

2010年、鹿屋体育大学卒業と同時に愛三工業レーシングに加入。

2012年にはツアー・オブ・シンカラでステージ1勝。

2017年、NIPPOヴィーニファンティーニへと移籍。しかし、5月に右大腿骨を骨折してシーズンを棒に振る。

2018年は復活を果たし、中規模ステージレースを主戦場に戦った。

吉田隼人/よしだ・はやと(29)

そもそも「ひとりしか勝てない」ということは、負ける確率の方が圧倒的に高いんです。だだし負けた時にも、僕のために働いてくれた選手たちには、結果を心から納得してもらわなくてはなりません。だから勝っても負けても、僕はひたすら精一杯やるしかない。その姿を見てもらうしかないんです。それは大門さんにも言われています。「スプリントフィニッシュの機会には毎回必ず絡め」という風に。勝てないからと踏むのを止めるんじゃなくて、最後までもがきつづけろ、それを積み重ねたら見えてくるから、と。ほんまその通りだと思うんです。

2012年、鹿屋体育大学を卒業するとともにブリヂストンアンカーでプロデビュー。

その後、シマノレーシング、マトリックス・パワータグとチーム移籍を繰り返しながら、実業団を中心とした国内レースを総なめにしていく。

2018年にはNIPPOヴィーニファンティーニに移籍。日本を代表するスプリンターと言って間違いない。

中根英登/なかね・ひでと(28)

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(この先伸ばしていきたいところは)レース勘です。もっと研ぎ澄ましていきたいです。さもないと常にトップ10に入っていくというのは難しいですから。フィジカル面に関しては、僕としては、まだまだ伸びる気がしています。まだ壁には当たっていない。もっと強くなれる。まだまだ伸びるんじゃないか、もっといけるんじゃないか、と確信しています。

2012年、中京大学在学中にNIPPOへ加入。学生時代から逃げて逃げて逃げまくるというスタンスでレースをかき回す存在だった。

2014年に愛三工業へ移籍し、アジアのレースを転戦する。

2017年にNIPPOヴィーニファンティーニへと加入。

2018年には、ツアー・オブ・ジャパン日本人総合トップの8位でレースを終えた。

また、世界選手権代表に選ばれ、日本人としてただ一人出場。飛躍のシーズンとなった。

前述の通り、ブエルタ・ア・サンフアン2019第2ステージでは強豪並み居るなか10位と大健闘。

今年もさらなる活躍が期待される日本人の一人。

西村大輝/にしむら・ひろき(24)

こうして復帰してきたからには、将来的には日本代表を背負うような選手になりたい、別府さんや新城さんのような立場の選手になりたい、と強く思います。自分には「なれる」と思っています。まだ実績がないので、なにを言ってもな……、っていう状態なのは分かっています。それでも、2年半棒に振っちゃいましたけど、この先はもっといい走りができるって信じているんです。

昭和第一学園高等学校時代の2012年、アジアのジュニアチャンピオンに輝き、世界選手権でも23位という上位フィニッシュを果たす。

「別府・新城に続く逸材現れる」と界隈をざわつかせた。

2013年にシマノレーシングでデビュー。19歳とは思えない活躍をみせるものの、その冬腰椎ヘルニアを発症して表舞台から姿を消した。

2016年、手術と長いリハビリを乗り越えてレースシーンに本格復帰。

翌2017年には日本選手権で5位になるなど早速結果を残し、NIPPOヴィーニファンティーニでのチャンスを手に。

最後に

筆者は山本元喜世代。

当時NIPPOヴィーニファンティーニに所属していた山本選手の2016年ジロ出場に、いろいろと感じるものがありました。

脚のレベルは全然違っても、学生時代に同じレースを走っていた選手が世界に飛び出していくのを見るのは感慨深いものがあります。

大門監督のコメントによれば、今年の日本人選手の出場についてはまだまだ不透明とのこと。

日本のロードレースファンが最も注目していることは、日本人選手のメンバー入りが叶うのか…? という点だと思うが、まだシーズンが始まっていない今の段階では、コメントを控えたい。 今シーズン所属している日本人選手にとってヨーロッパ、アジアでのUCIポイントの獲得はあらゆる意味で至上命令。 ジロ・デ・イタリアを走ることになれば準備期間、回復期間含めて最低でも4カ月を犠牲にする必要がある。そのあたりのバランスが非常に難しい。

今回紹介したNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属する彼らは、実力主義でプロツアーチーム内に居場所を獲得した新城・別府両選手とは少し境遇が異なります。

それでも、次から次へと日本人がグランツールに出場し続ける、そんなスパイラルを生み出そうとしているNIPPOは、これまでも、そしてこれからも日本のロードレーサーたちの世界挑戦を後押しする存在であり続けるに違いありません。

頑張れ日本。

(5月11日追記)

初山選手と西村選手がジロ出場権を手に入れました!(各選手のコメントなど詳しくはcyclowired記事参照)

明日から2人のジロが始まります。全力応援。

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