シーズン開幕戦、ツアー・ダウンアンダーが終わって1週間。突然私は思いました。
「ヘルメットほしい。」
前回の購入から4年くらい経った気がするので、そろそろ変えどきだなと。
ということでまとめました。2019年、プロツアー各チームが使用するヘルメットブランド。
悩んでるときが一番楽しいのが買い物です。ゆっくりお楽しみ下さい。(一部2019年モデルが出回っておらず過去モデルのリンクが含まれていますのでご注意ください)
ウェア編・アイウェア編もあります!
Contents
ABUS(アバス)
Movistarが使用する、安定のドイツブランド。
エアロタイプのGamechanger(約3万円・上写真)、ベンチレーションタイプのAir Braker(約4万円・下写真)、Aventor(約2.5万円)、Tec-tical(約2万円)がトップモデルで、モビスターは多種多様なモデルを使い分けています。
もともとは1924年に創設された鍵の会社。その後セキュリティ総合企業へと進化を遂げる途中、ヘルメット事業も始めたようです。
渋さと安心を追求する人におすすめです。
BONTRAGER(ボントレガー)
TREK傘下のパーツブランドBONTRAGERは、TDUで活躍したリッチー・ポートや別府選手が所属するトレック・セガフレードにヘルメットを供給。
エアロタイプのBallista(約2.3万円)とベンチレーション多めのVelocis(約2.3万円・上写真)がフラッグシップモデルです。
ボントレガーのヘルメットの特徴は、MIPS(Multi-directional Impact Protection System)というテクノロジー。アウターシェルとインナーライナーとの間に低摩擦性の層があり、斜めからの衝撃をヘルメットが受けた時には、外層と内層とが滑り合うことで頭への衝撃を和らげます。
また、クラッシュしたときに無償交換してくれるのもいいところ。
TREKファンならこれで決まり。
クラッシュリプレイスメントプログラムでは、購入後1年以内に購入者がヘルメットを破損した場合、無償での交換対応を行っています。破損したヘルメット、購入時のレシート、事故の状況を記載したものと交換ヘルメットの送付先をご用意いただき、お近くのトレック販売店にご連絡ください。
EKOI(エコイ)
EKOIは2001年創業のフランスブランド。AG2Rにヘルメットを供給しています。
Legende(約2.5万円)とCorsa Ligt(約1.3万円・上写真)がフラッグシップモデル。
しかし、AG2Rへスポンサードしているメーカーは、ウェアブランドのRostiといい、このEkoiといい、なぜこうも出回ってないんでしょうか。
日本で持っている人は少ないと思うので、手に入ったら希少価値高そうです。
GIANT(ジャイアント)
CCCが使用するのは、皆さんご存知、台湾のバイクメーカー・GIANTのオリジナルヘルメットです。
エアロモデルのPursuit(約2.2万円・上写真)とREV(約1.8万円)がフラッグシップ。
こちらもボントレガーと同じく、最新テクノロジーのMIPSを採用。通気性とエアロ性能を高次元で両立する各種ラインナップが特徴。
GIANTバイクユーザーなら、こちらとセットで合わせても◎。
GIRO(ジロ)
昔からの定番ヘルメットGiroは、ディメンションデータとグルパマFDJにヘルメットを供給。
ベンチレーションタイプのAether(約3-4万円・上写真)やSynthe(約3万円)と、エアロタイプのVanquish(約4万円)、Air Attack(約3万円・下写真)などがトップモデル。
ボントレガー、ジャイアントと同じくMIPSテクノロジーを売りにしています。創業者ジム・ジェンテスが30年前に世に出したアメリカンブランドです。ランス・アームストロングがガンガン勝ちまくっていたときに着用していたのがGiroのヘルメット。その後も強豪チームにヘルメットを供給し続けるトップブランドです。
Syntheは最近のロードバイクヘルメットの中では一番人気との噂も。
HJC(エイチ・ジェイ・シー)
ロットスーダルはベルギーブランドHJCのヘルメットを使用しています。
エアロタイプのFurion(約3.5万円・上写真)、ベンチレーション大きめのIbex(約4万円)がフラッグシップ。
1971年の創立以来、長年の間モーターサイクルのヘルメットブランドとしてトップに君臨し続けていましたが、最近になって自転車界にも進出を果たしたようです。
KASK(カスク)
チームスカイにヘルメットを供給するのがKASK。
スカイも使うトップモデルは、エアロタイプのUtopia(約3.5万円)やInfinity(約3万円)、ベンチレーションタイプのProtone(約3万円・上写真)とValegro(約3万円)です。
2004年にイタリアで創業した比較的新しいブランドですが、スキーやサイクリング、登山、乗馬、レスキュー、セキュリティなどあらゆる分野の最前線で、KASKのヘルメットが活躍しています。
お店でも比較的手に入りやすく、スカイが使っているということで人気のブランド。
LAZER(レーザー)
サンウェブとユンボ・ビスマはLAZERを使用。
トップモデルは、エアロタイプのBullet(約3万円・上写真)とベンチレーションタイプのZ1(約2.6万円・下写真)。
LAZERは、1919年に創立されたベルギーの老舗ヘルメットメーカーです。今年2019年はLAZERにとって100周年。
長年の積み重ねられた経験から生み出されるその性能には、プロ選手からの評判も高いとのこと。
ヘルメットが本業というこだわりに賭けてみたい人へ。
LIMAR(リマール)
アスタナが使用するのはLIMAR。
エアロタイプなら007(約3万円)。ベンチレーションタイプならUltralight+(約3万円)。写真のモデルは日本では未発売みたいです。
イタリアの化学製品メーカーが1986年に設立したヘルメットブランドで、化学製品製造のためのEPS成型技術をいかして始まったのがヘルメットづくりでした。
それ以来、30年以上にわたって世界最軽量レベルのヘルメットブランドとして、自転車乗りの頭を守り続けています。
人とは一味違うヘルメットがほしいあなたにもおすすめです。
MET(メット)
中東の雄・UAEエミレーツが使用するMET。
ベンチレーションタイプのTrenta(約3.5万円・上写真)とエアロタイプのManta(約2万円)がトップモデル。
かつてトッププロ界で一世を風靡したヘルメットメーカーで、「メットといえばMET」くらいのイメージでした。名前もメットですからね。
METというブランドに安心を感じたい人に。
OAKLEY(オークリー)
カチューシャは昨年に引き続き、OAKLEYのヘルメットを使用します。
トップモデルはARO5(約3.6万円・上写真)。
自転車界にいなくとも、誰もが聞いたことあるサングラスメーカのOAKLEY。
かなり特徴的な丸みのあるデザインが目を引きます。
POC(ポック)
今年Raphaがスポンサーとなったことでちらっと話題になったEFエデュケーション・ファーストはPOCのヘルメットを使用。
ロードバイク用モデルはOctalシリーズ(約4万円・上写真はOctal X)。
ちょっと人と違ったヘルメットがいい!というこだわりのあなたへおすすめ。
奇妙なベンチレーションとフォルムは否が応でも注目間違いなし。さらに、EFのピンクヘルメットにしてしまえば、誰もが振り返るでしょう。
スウェーデンの新進気鋭のインダストリアルデザイナーや研究者たちが文殊の知恵を絞って開発されたヘルメットには、あらゆるエッセンスが詰まっています。
RUDY PROJECT(ルディ・プロジェクト)
我らが新城選手所属のバーレーン・メリダが使用するのはRUDY PROJECT。
エアロタイプのVolantis(約3万円)やベンチレーションタイプのRacemaster(約4万円)あたりがトップモデルです。写真の最新モデルは未発売。
1985年の創設以来、ずっとアイウェア・ヘルメットの分野で先頭を走り続けてきたイタリアンブランドです。
ゴールドのヘルメットが好きならマストバイ。
SCOTT(スコット)
アメリカのメーカー、SCOTTのヘルメットを使うのは先日のTDUで男女総合優勝を果たしたミッチェルトン・スコット。
トップモデルはエアロタイプのCadence Plus(約2.7万円・上写真)とベンチレーションタイプのCentric Plus(約2.7万円)。
SCOTTバイクユーザーはこれをかぶっておけば間違いないでしょう。
SCOTTというブランド、最初は実はスキーのポールを開発していたのだそうで。その後モトクロスのウェア、自転車用エアロバーやMTB用サスペンションなど、多岐にわたった開発を続けていった結果、最終的に自転車も作るようになったそうです。
SPECIALIZED(スペシャライズド)
最強の男サガンと、最強のチームクイックステップが使用するのはSPECIALIZED。両チームとも、バイクもSPECIALIZEDを使用。
エアロタイプのEvade(約2.6万円・上写真)と、ベンチレーションタイプのPrevail(約2.8万円・下写真)がロードレース界を席巻しています。
本気ならSPECIALIZED。かも。
最後に
プロが使うトップモデルの値段はだいたい2〜4万円くらい。
高いと思うか安いと思うかはあなた次第。笑
参考までに、今まで私が使用したヘルメットブランドは
OGK→MET→catlike→Selev→BELL→BBB→BELL
MET以外、今のプロツアーチームに使われていなですやん!という衝撃。
BELLはかなりプロシーンでも目立つメーカーだったんですけどね。時代においていかれた。
こんだけ書いといて、何買うか決まらなかった私でした。みなさんも思う存分迷ってください。